"音フェチ"という概念。【ASMR】
ぽまえら、おはよう。わたしだ。
さて、このブログを読んでくれているぽまえらは、音楽が好きな人間が多いと思うのだけど、今回は「音楽」という文化から、「音」というものにピントを合わせてみたいと思うわけ。夜露死苦。
ヒーリングミュージック。
例えば、ヒーリングミュージックってありますよね。
こういうの。
睡眠導入を狙ったものであるとか、心を落ち着かせるものであるとか。
そういう目的のために造られた音楽です。
↑の動画のキャプションからちょっと抜粋してみますね。
YellowBrickCinemaのスリープ・ミュージックは、あなたが眠りに落ちるのを手伝い、あなたが深い眠りをエンジョイするために最適な、リラクゼーションのための音楽です。この睡眠効果のある音楽は、ストレス緩和、不眠軽減、そして夢見の促進にも最適です。
(中略)
この美しいスリープ・ミュージックの楽器の音色と共に、
バイノーラル・ビート(シータ波とデルタ波)を取り入れているので、深い睡眠や瞑想に理想的なリラックス状態を自然に誘発します。
なるほどねぇ。
で、僕が注目したのは「バイノーラルビート」というところ。
バイノーラルビートっていうのは…
バイノーラルビートとは、日本語で言えば「両耳性うなり」という意味になります。例えば、右耳には「440Hz」、左耳には「445Hz」と微妙に高さの異なる音を聞かせると脳の中で音が合成されて差分である「5Hz」が生じ、瞑想状態などにみられる「θ(シータ)波」を誘発するといわれており、リラックス効果やヒーリング効果があるとされています。
ということらしく。なるほどなるほど。
あれ、じゃあもう1個の「デルタ波」ってなんでしょ??
調べると、それも記述がありました。(当たり前だけどw)
デルタ波は、4Hzから0.5Hzで、脳波が最も遅く、無意識の状態です。
顕在意識が働いていない状態で、深い眠りについている時に出る脳波です。
睡眠障害、不眠症にも効果的といわれています。
こうなってくるともう「科学」ですね。
「脳波が最も遅く」なんて言われてもピンと来ませんよね。
つまりまぁ…超簡単、強引に理解すると、
「なんか脳的に気持ちいい音」ってことです。笑
ヒトとして心身に効果のある、科学的に証明された音…音階ですね。
「α波」なんかもそうです。
他のもまとめると、こんな感じ。
γ波(ガンマ波) 怒っている時や興奮している時に発生
β波(ベータ波) 日常生活を送っている普通の時に発生
α波(アルファ波) リラックスしている時に発生
θ波(シータ波) うとうととまどろんでいる時に発生
δ波(デルタ波) 深い睡眠をとっている時に発生
参考リンク:睡眠前の音楽選び間違ってません?ストンと眠れる選曲のコツ3つ | 目覚ましラボ
これらの音を音楽に取り込み、ヒーリングミュージックとするわけですね。ふむふむ。
ASMR。
では、こっからが本題。
ヒーリングミュージックにはヒトが気持ちよくなる音が取り込まれているということでしたが、そこをもうちょっと奥深く突き詰めていくと、「自然の音」にたどり着きます。
例えば「雨の音」や「波の音」。そして「鳥の声」に「風で木々がこすれあう音」…
自然の中にはあらゆる「音」が存在しています。
こういうのですね。
そして、実はこの自然の音の中にも"あるもの"が隠れています。
それが「1/fゆらぎ」です。
自然の音が持つリズムにはゆらぎがあります。
例えば、寄せては返す波の音は一定ではなく強くなったり弱くなったりしますが、この自然界のリズムは完全に規則的でも全くのランダムでもないちょうどいい具合のゆらぎになっています。
このちょうどいい具合のゆらぎのことを「1/fゆらぎ」といいます。実はこの「1/fゆらぎ」、人間の生体にとっても非常に大切なリズムで、心拍感覚や体温変化、呼吸数にも同じリズムが見られます。
人間の生体リズムも「1/fゆらぎ」を持つため、それと同じリズムを持つ自然音を感知すると、共振し、心地よさや安らぎを感じることができるのです。
リンク先にもうちょっと詳しい解説あるので気になったら読んでみてね。
つまりは、「ゆらぎ」。自然の中にある不規則な連続。
それが我々を癒やすのです。
ではこの「ゆらぎ」をもっと深く考えていきましょう。
すると、「生活音」に辿り着きます。
つまり我々が呼吸をし、話し、生活を営んでいる上で発生している音こそが一番の癒やしなのではないか、と。
考えすぎだと思いますか?
でも考えてみましょうよ〜。
例えばあなたが誰かに恋い焦がれていて、その人と電話出来るようになったとしましょう。
すると、電話の中で得られるその人の声や、時折聴こえるであろう物音に感覚を研ぎ澄ますはずです。
そしてそれはおそらく、あなたの中でとても大切なものになります。得も言われぬ快感になっているはずです。
そこからどんどん「物音」にだけフォーカスを当てていきましょう。
布が擦れる音、ハサミで何かを切る音、耳に吐息が当たる音…。
そんな音達があなたの耳、鼓膜を刺激します。
そこまで神経を尖らせていくと、そんな音が「快感」になります。
それが、「ASMR」です。
日本ではまだ認知度が低く、ASMRをうまく訳す言葉がありません。
直訳すると「自律的な感覚の絶頂的反応」とかいう言葉になりますw
「脳がとろけるような感覚」と意訳されていたり。
詳しくは↑のまとめを読み、実際に聴くのが早いですけども。
もちっと言葉を足すなら「高解像度の音」です。
バイノーラルマイクを使用した録音がされています。
まるで録音されているその場に自分がいるような感覚を与えてくれる技術、機材です。
最近ではサカナクションがこの技術を使ってレコーディングをしたり、ライブに活用したりしていますね。
これがねぇ、聴いてみると分かるのですけど、耳がゾワゾワします。
最初はなんだかくすぐったいような感覚。「やめてー!」みたいな。
それがだんだん、気持ちよくなってくるんです。ハマっちゃうと「もっと!」なんて思うかもしれません。
あ、聴く時はイヤホン推奨ですよ。ヘッドホンよりも、イヤホンが良い気がする。
で。
youtubeで「ASMR」と検索すると海外の動画が多く上がってきます。
海外では認知度が高く、色んな人がそれぞれ上げてるのですけど、今回は僕が個人的におススメしたい人(日本人)を紹介します。
はとむぎさんです。
いろんなASMR聴くんだけど、結局はとむぎさんに戻ってしまう。そんな、もはや心のオアシス。
彼女の何が良いかというと、「圧倒的な清潔感」。
声や話し方、彼女がまとう空気感の全てがとてつもなく純白なのです。
彼女の動画で僕は目覚めてしまいました、「音フェチ」という世界に…。
まとめ。
と、いうわけで。
今回はその入口までで止めておこうと思います。「音フェチ」の扉。笑
「音フェチ」で動画検索するとあれやこれや出てきますけどね。イロンナモノガ。
でも僕自身、入りはこの記事と同じように「なんか聴きながら癒されて、すぅっと寝れるような音楽ないかな〜」っていうのがはじまりでした。
ヒーリングミュージック、自然の音…と経て、ASMRにたどり着いたわけです。
でもね、サカナじゃないけど、バイノーラル録音ってのは音楽の可能性をグッと広げてくれるとも思ってます。
今までにないような楽器の音やボーカルの声が集音されている音楽。とても興味深いです。
もちろん、我々のような一般人が入手することも出来ます。
Roland ローランド バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM
- 出版社/メーカー: ローランド
- 発売日: 2010/04/23
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 3人 クリック: 19回
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こういうふうなのをね。
ただ、これらのマイクは単体では動作しません。
例えば購入して、手持ちのスマホに接続しちゃえばキミにもすぐにバイノーラル録音!
…ってのは出来ません。笑 マイクに電源の供給が必要なためです。使用するには対応しているICレコーダーなどが必要になってきます。
が、それにしても画期的な機材だ…!
2016年。
音楽…もとい「音」の世界にはまだまだ可能性と深みがありますね。
今後どういったものが出てくるのか。または、自分がそれらをどういうふうに使うのか…非常に楽しみです。
よくわかんないまとめになりましたw
ま、この記事が誰かにとって「音フェチ」の入り口になれたら嬉しいな。笑
以上だぜ!
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