2016.5.11 androp [one-man live tour 2016 "Image World"] @福岡DRUM LOGOS ライブレポ。
たまには自分のこと以外のことをば。長くなりそう。
さて、この5月からスタートしていますandropのツアー、[one-man live tour 2016 "Image World"] の福岡公演に昨日、参戦してきました。
andropは長崎にもよく訪れてくれるので、過去のツアーにもけっこう参戦してきました。自宅にはandropのタオルが3枚、Tシャツが2枚くらいあります。笑
で、今回レコ発でもないのに始まったこのツアー"Image World"。
なんでいきなりツアーなのだろう〜?と思い調べてみると、
彼らは約7年所属したrespireという事務所を離れ、新たに"Image World"というものを立ち上げられたそうです。"Image World"とは、公式ページによると
と表記されています。
いまのところ新曲の幾つかはCDではなく配信のみでのリリースになっていますし、オフィシャルグッズの写真も前田さんが撮っている(MCでそう言っていました)、など、andropの廻りで色々な変化があったのでは、と想像します。
加えて、ドラムの伊藤くんがアンコール中のMCにて「当たり前のことに感謝しよう!と思いました」と言っていました。ツアーが出来ること、演奏ができること、音源が出来ること…誰かの支え無しでは有り得ない現実、光景に感謝をしよう、と。
今はアレですけど、andropって結構"謎"なバンドだったんですよ。
デビュー前からサマソニのステージに立ったり、顔出しも極力控えて、顔を出しても内澤さんは顔の半分が髪だったりw
歌詞カードが付属していないCDとか、新人なのに賞を取っちゃう程のえらく完成度の高いMVとかとか…
それがだんだんタイアップ曲が増え、露出も増え、曲もどんどんポップになり…
僕が当初andropに抱いていた"イメージ"とはどんどん離れて行ってしまっているように思えました。
そんな状況をメンバーがどう思ったのかは分かりませんが、現実は事務所を離れ、"当たり前のことに感謝"をし、それをMCで言っちゃう程の事があったのだと思います。
それがね、良いとか悪いとかではなくて、きっとこのツアーは、後に"何か"に変わる為の準備なのだと思いました。
内澤さんはこの"Image World"を説明にするにあたって何度も「自分たちが"かっこいい"と思うものを発信していきます」と言っていました。
ホームページには無い言葉です。「かっこいいもの」。
特に引っかかる言葉では無いように思いますが、上記の様な色々を考えると、その言葉を深く捉えてしまいます。
そして僕は、その「かっこいいもの」を期待しようと思いました。
(だって正直、最近のandrop、かっこ良くなかったんだもの…。)
で、ここからライブレポです。(笑)
まず、ハコですね。
僕の中で福岡のライブと言えば「Zepp Fukuoka」で、それ以外は昔マリンメッセ福岡でRADWIMPSを観たくらいのものでした。なので今回のDRUM LOGOSは初めて。
まずその入口からは想像できないくらい大きなキャパで驚きました。広いな!つって。
調べてみると1000人位あるそうです。キャパ。広いな!つって。
九州には各地にDRUM◯◯っちゅうライブハウスがあります。グループですね。
長崎には「DRUM Be-7」というのがあります。Be-7のキャパは300人くらいなのかなぁ。比べるとやはりかなりデカイですねLOGOSは。
昨日のライブでは丁度PA卓の前が空いていたのでそこで観賞しました。
あまりライブハウスに行かない方にはこの「PA前」って場所をオススメします。
PAとはいわゆる「音響」と思ってもらえればよくて、バンドメンバーが鳴らすそれぞれの楽器やボーカルの音を調節、調整し、ステージ横にあるでっかいスピーカーから鳴らしているお仕事、またはその行為の事です。簡単に言えば。
つまり、そんな「音のプロ」が居る場所(PA卓)の前は、会場内でもすべての音がバランスよく聴こえる場所なのです。
(もちろん例外はありますけどね。ライブの出来るカフェとかバーとかでは、だいたい奥に追いやられてますから。笑)
指定席ライブなどでは難しいですけどね。オールスタンディングのライブに行くことがあれば参考にしてみてください。
っていうか、昨日はもうそこくらいしか空いてませんでしたね。人が多くて。
しかしライブ会場というのは色んな人がいますね。ニットセーターみたいなの着てる人とかヒール履いてる女の子とか、ね…。
こちら↑の方の記事、とても分かりやすいので是非一読をばw
まぁ、andropはモッシュダイブが起こらない(起こりにくい?)タイプのバンドなのでそんなに危険性は無いですが、フェスとかだとアーティスト、バンド毎にスタンディングエリアの客層が違うので注意が必要ですね。
でもでも、まぁ後ろのほうでゆったり観てたので全体像は分かりませんが、みなさんとても良い感じ(マナー的に)だったと思われます。(何を偉そうにw)
音楽的な部分じゃなくて全員が不満なく100%楽しめるライブってなかなか難しいと思うのですが(前の人の背が高くて見えない!とかね)そのパーセンテージは高いほうがいいよなぁって思います。
この辺の話はまた長くなるので割愛。
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すいません、ここからがほんとのライブレポです。(笑)
さて、今回のツアーでは久しぶりに「映像」を駆使したステージングがありました。
andropは「映像」及び「照明」での演出にとても評価が高いバンドです。
参考までに↓↓
こんな感じ。音と映像のリンクとか、レーザーを駆使した演出とかね。
今回はオープニングから大きな仕掛けがありました。
過去の音源と歌詞がノイズのように蠢く音と映像。
彼らは本当に"過去"から"未来"へと新しい世界を構築している段階なんだな、と想像させられる。
そんな混沌とした世界の中でも確かに聴こえる重たいビートトラック。
色々な思いや思想は"音楽"とは切り離されず、確かにそこに鳴っている。例え苦しくても、楽しくても。
そんな前衛アートの様な世界が広がる中、メンバーが登場。
それぞれが楽器を持ち、それぞれの音がパズルの様に重なっていく。
そんな音世界が一つのピークに達した直後、「Strobo」が始まる。
「Strobo」はandop初のフルアルバム「relight」の一曲目に収録されている楽曲だ。
内澤さんのピュアなボーカルで幕を開け、音符の連打で前のめるような展開をみせる名曲である。歌い出しの
ほらもうはじまる
という言葉が、本当に新しいandropの幕開けを祝福しているようだった。
そしてラストの、
また今はじまる
目は背けない
君照らす一瞬を「夢」と呼ぼう
の部分はこの"Image World"というツアー及びプロジェクトに向けての強い決意を感じますね。
ライブはそこから「Roots」「Glider」「You」「One」とアッパチューンが続く。
andropの真骨頂はこのような疾走感溢れるギターロックだと個人的には思っている。
純粋なグッドメロディーとシングルコイルピックアップによる鋭いギターサウンド、そして複雑なベースとリズムパターン。
てか余談だけど、「One」の内澤さんパートのギターやばい。Aメロの。
これを弾きながら歌うなんて、さすが元ギタリスト志望…。
そこから少しゆったりとした雰囲気パートに。
「Merrow」「Tonbi」「Puppet」「Nam(a)e」と。
「Merrow」の歌い出しをミスる内澤さん。結構レアw
今回のセトリは昔の曲が多めで嬉しかったなぁ。原点回帰を狙ってなのだろうか。
新曲「Astra Nova」から「Basho」と続き、ここからは後半戦。
神秘的かつアーティスティックな映像と共に奏でられる「Human Factor」はやっぱりかっこいい。Youtubeには無かったけど、発売されているライブDVDではあの映像を観られるので是非観てもらいたいな。
LIVE DVD "one and zero" @Tokyo International Forum Hall A 2013.03.30
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2013/08/21
- メディア: DVD
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これに収録されてる…はずw
「Songs」そして「Bell」(大好き!)と続き、「Meme」。
次に新曲を。タイトル不明だが、andropらしいアッパーでキャッチーな曲でしたね。
佐藤さんが弾くリフが気持ちよかったな。
そしてキラーチューン「Mirror Dance」が眩しい照明と共に鳴り響き、LOGOSの地面がみんなのジャンプで軽く揺れました。笑
その勢いをそのままにして、ドラマ「Woman」の主題歌でもあった全世代への応援歌「Voice」のイントロが鳴る。
未来も過去も納得したい
今の自分を好きでいたい
この部分はお客さんにもだけど、自分たちに言い聞かせてるような歌詞ですね…。
納得して、好きな自分で生きられるように日々頑張りたいですよね。
そして本編ラストの「Image Word」。
この曲はデビューCD「anew」に収録されているのだけど、実はメンバー4人がデビュー前にスタジオで初めて合わせた曲なのだそう。
そこから始まった「androp」という物語。
andropの各アルバムタイトルは、バンド名の頭文字から取り、そしてそれは一旦セルフタイトル「androp」というアルバムを出したことで完結した。
そして確かな意味を持った「androp」というバンドは新たなるステージへ向かうための「Image World」を立ち上げる。
ここからまた始まる、新しい物語。そのエピソード・ゼロとして聴く「Image Word」はまた全然違った意味を持って会場に響いてたように思う。
アンコールは3曲。
あのー、「Yeah!Yeah!Yeah!」はすごいね。フロアをぶち上げる力があるね〜。
ここでも地面が揺れました。笑
で、次の「Boohoo」。はい、コレですよ。個人的ベストアクトがこれ。
っていうか、今回前田さんの見せ場が少なくて物足りなかった!!彼のベースはすげーいいんだよ。僕はandropを聴くときは大体前田さんのベースを聴いてるくらい好きなんです、彼のベースプレイが。
ベースのスラップがバッキバキなイントロが流れた時はアガったなぁ〜。
個人的にはそのまま繋ぐように「Colorful」に行ってくれれば満足だったんだけど、それは叶いませんでした。笑
最後は未収録曲の「Hana」。
この曲は前に長崎でのライブでも聴いたことがあるのだけど、すげーいい曲です。歌い出しのメロディ好きだなぁ。
でも、これからもあえて音源化しない方が毎回新鮮に聴けて良いのかもしれないなぁ、なんて。。笑
(個人的見解的に)まだまだやれそうな勢いを残して、福岡での公演は終わりました。
アンコール含めて全22曲のライブでありました。
昔から知ってるandropファン的にはちょ〜っと物足りなさを感じるセットリストでした。どちらかと言えば新規のファンに向けた名刺代わりのようなセットリストだなぁと感じました。
今年秋のツアーには残念ながら参戦しないつもりなので、セットリストを密かに楽しみにしていようと思います。笑
さっきも書きましたが、新しい"androp"に期待したくなるライブでした。
まじで"かっこいい"の期待してるからっ!!
2016.5.11 androp [one-man live tour 2016 "Image World"] @福岡DRUM LOGOS
01.Strobo
02.Roots
03.Glider
04.You
05.One
06.Merrow
07.Tonbi
08.Puppet
09.Nam(a)e
10.Astra Nova
11.Basho
12.Human Factor
13.Songs
14.Bell
15.Meme
16.(新曲)
17.MirrorDance
18.Voice
19.Image Word
アンコール
20.Yeah!Yeah!Yeah!
21.Boohoo
22.Hana