音楽セッションで大事なこと挙げるね。
僕は中学1年生の時にフォークギターを触り始めました。
13歳からカウントすると、もうギター歴16年とかになっちゃうんですね。恐ろしい。
そのギター歴に恥じぬようなプレイヤーでいたいと常々思ってますけども、なかなか難しいです。
ただ、これだけ長い間ギターを弾いていると、色々なミュージシャンの方とセッションする機会が沢山ありました。
ギタリストやボーカリスト、ベーシスト、ドラマー、パーカッショニスト、キーボーディスト、ピアニスト…
そんな経験の中で感じたセッションにおける大切なものを書こうと思います。
三要素。
まずはコレ。っていうか大体はコレ。
音楽には「三要素」というのが存在します。これは楽典でも習いますね。
三要素とは
「メロディ」・「ハーモニー」・「リズム」です。
今日はこれだけでも覚えて帰ってね。
「歌」という「メロディ」があり、それを引き立てる「ハーモニー(和音)」があって、それらは「リズム(拍子)」の中にある、という感じ。
僕がセッションしていてやりづらいのは、これらを理解しておられない演奏者とのセッションです。
メロディが曖昧、和音が適当、リズムはめちゃくちゃ、とかね。
極論、音楽ってのは「音を楽しめれば」、「音楽である」とは思うけれど、人に聴かせるには「ちょっと待とうか」と思ってしまいます。
この三要素は1/3ずつ均等な割合で重要なのだけれど、曲や曲展開によってパーセンテージが変動するものだと僕は感じています。
つまり、「今は歌を聴かせたいんや!」とか「ここの間奏は和音で泣かせたいんや!」とか、そういうのってあるじゃないですか。
その時々で優先順位が変わって、それに理解が無いとセッションは楽しくありません。
淡々と課題曲を演奏するだけがセッションではなくて、各々のプレイを弾いて楽しんで聴いて楽しむのがセッションの大事な要素です。
「リズム」の重要性。
そんな三要素の中でも一番重要なのが「リズム」だと僕は考えています。これがブレるとセッションが成立しないのです。
歌が分からない、和音が分からないなんて場合は誤魔化す事も出来ますが、リズムはそうはいきません。一旦ズレるとどんどんズレてしまうし、リズムはどんどん先へと流れていきます。
だからそのセッションメンバーの中でバンマス(バンドマスター)を決めることって重要だと思うんですよね。決めなくても上級者が揃えば勝手にセッションになりますが、それぞれの技術が不透明な場合はそうしたほうが良いと思います。初対面の場合とかね。
あと「ミス」した場合とかね。
僕はこの「ミス」がある種グルーヴだなぁと感じていて、その場の状況で臨機応変にメンバーのミスに対応出来る人こそ「上手い」人だと思います。正直ミスが上手くカバーされたらそれはミスでは無いのです。グルーヴです。
プロのバンドやミュージシャンも実は結構ミスしてると思います。だけど殆どの人が気づかないのはそこが上手いからなのです。
やれ速弾きが出来るとか手数が多いとか、そういう技術よりもその日その時その瞬間の音楽を成立させることが大事です。
ではその境地にたどり着くにはどうしたら良いか。
それは「寛大さ」だと思います。
セッションにおける「寛大さ」。
人の中にある「リズム」の概念は結構違います。
それは聴いてきた音楽の影響やそれまでその人がプレイしてきた経験値にもよるのですが、同じ曲を演奏してても「え!タイム感、遅!」とか「ここの一拍が気持よくねぇ!」とか、正直ありますw
でも、そのリズムの概念の相違がグルーヴを生み出すんです。自分には無い発想がそこにはあります。だからこそセッションは面白いのです。
そこが受け入れられないとセッションは苦痛でしか無く、楽しくありません。
だからこそ「寛大さ」が必要なんです。
その人その人が持つグルーヴ感を理解して、すり合わせていくのがセッションです。
「こいつはいつもここで早くなるから前のめりにならないように自分がキープしよう」とか「オレここの部分上手く弾けないから誰か前に出てくんない?」とか。
そういうのが、上手くなればなるほど言葉を出さずに理解し合えるようになってきます。これが「音楽での会話」です。音楽は言葉を介さずに気持ちが理解出来るものでもあるのです。すごいねー。
まとめ。
しかし、やはり三要素の造詣は深いほうが良いですね。終わりのない旅ではありますが。
できればやっぱりミスはしないほうが良いし(笑)、まずは淡々とこなすことが出来ないと。
その為には出来るだけ多くの和音を知っておくとか、色んなリズムパターンを身に付けておくとか、譜面を流れだけでも読めるようになる、とか、そういうのが大事。
音楽を深めたいなら楽しんで行えるあれこれだと思います。基礎練とかそういうのは気にしなくて良いと個人的には思ってます。(暴論)
知識を学んで、身を持って理解していくことのほうがよっぽど為になります。
そしてそして、出来るだけ上手い人とセッションしてみてください。
上手い人とセッションすると自分の雑さが目に見えて(耳に聴こえて?w)分かります。エグいくらいに…。
そしてなるべく注意点等を挙げてもらいましょう。「うん…まぁ…うん、いいんじゃね?」みたいな感じの"なあなあ"で終わるとあかんです。
心底楽しんでセッションするためには、それだけの経験値が必要です。
「めんどくさww」とか「別に下手でも良いし…」等と思わず、是が非でも「音楽の会話」を出来るようになりましょう。そうなるとめちゃくちゃおもしろいですよ。マジで。
そして、いつか僕とセッションしましょーよー!ねー!セッションしてよー!
そしてその時は注意点を挙げてくださいw「今んとこちがくね?(#^ω^)」ってね!w
あ〜セッションしてぇなぁ。ジャムりてぇ〜。(←ジャムりてぇ腹立つw)