【PS3】BEYOND:two souls【クリア後感想】
いやぁ〜。一昨日の夜中と昨日終日とで一気にクリアしてしまいました。
PS3を購入して以来、ずーっと気になってた作品です。
BEYOND : Two Souls (初回生産限定版) (初回封入特典 追加シーン・オリジナルサウンドトラックなど豪華ダウンロードコンテンツ 同梱)
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2013/10/17
- メディア: Video Game
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体験版を前にプレイしてたんですけどね。その時は操作にイライラしてしまって購入に踏み切れずにいましたw
が、非常にお安い中古品を見つけたので購入した次第であります。
概要はこんな感じ。↓
BEYOND: Two Souls』は、不思議な能力を持って生まれた“ジョディ・ホームズ”と、彼女だけがコンタクトできる霊体“エイデン”の数奇な運命を辿るサイコスリラーアドベンチャー。見えない鎖でつながれ、片時も離れることができない2人。物語は、その特異な存在ゆえに追われる2人の壮絶な逃走劇から始まる。
ジョディの演技にはパフォーマンスキャプチャーと呼ばれる最新の技法を採用し、顔の細かな表情まで再現。ハリウッドの若手実力派女優エレン・ペイジの演技を完全にトレースし、ゲームに圧倒的なリアリティを生み出している。ゲーム中は、選択式の会話シーンだけでなく、タイミングに合わせて表示されたボタンを押す“QTE(クイック・タイム・イベント)”が発生する。プレイヤーの選択次第でドラマにも変化が生まれていく。
以下感想文。※ネタバレも含むよ!気をつけてよね!
フォトリアル。
まずはグラフィックの美麗さ。PS3版は確か720pなのですけど、十分なくらい綺麗です。ビビりました。
http://www.jp.playstation.com/software/title/bcjs37009.html
このゲームは雨のシーンが多いのですが、路面が濡れた感じや水たまり、洋服の染み…とてもリアルです。
そして何より注目すべきなのはキャラクターの表情。
実際の俳優さんにパフォーマンスキャプチャーを使用しているのでとてもリアルな表情と動きがそこにあります。
もうコレは「映画」と言ってもいいほどのものでしたねぇ。
細かいところを観れば「あ、ゲームですね…」と思うところもありましたけどw、全編を通して素晴らしく綺麗で美しいグラフィックでした。
主人公ジョディの髪の質感とかほんとに凄い。触りたくなるくらいでしたw
ストーリー。
色んなレビュー見てみると賛否両論ですね。僕は好きでしたけども。
この作品は数々のジョディの人生をチャプター毎にクリアしていくことでラストに繋がるのですが、そのクリアしていく順番は時系列バラバラなんですよ。えーっと、分かります?w
幼少時代→大人時代→学生時代→大人時代…みたいな感じで進んでいきます。
これはもちろん制作側がきちんと計算した道筋のなのでしょうけどね。僕はその演出法に惹かれました。
その昔こんなことがありました→だから今こんな気持ちになってます…って心の流れが描きやすいですよね。観てる側も分かりやすい。
ただ、あまりプレイに時間が空くと訳わかめになるかもですね…。
え、なんでこんなとこに?!ってチャプターありますしwジョディの人生はなかなかに壮絶ですから。
それと、色々な場面で沢山の選択肢が出て来ます。会話においても、行動においても。
まだ1回しかクリアしていないので観ていないイベントがありそうです。
そういう細かい機転も利いてていいですよね。自分が選んだ結果がきちんと未来にも反映されますし。ストーリーに没入すればするほど全ての会話、イベントを観たくなります。
ラストに関しては未だ考察中です。。マルチエンディングですしね。
でもどうしても気になって動画で観てしまいましたw
終盤、人間界と霊界という2つの世界を交えた大きな事件になっていくのですけど、サブタイトルの「two souls」ってそういう意味もあるのかなって。
ジョディとエイデン。これも「two souls」だけど、実は人間界と霊界をも表してもいて。その2つは相容れない、理解し合えない物として扱われていくのだけど、ラストのエイデンからのメッセージはひとつの希望とも考えられますね。
…しかしまぁ、やはり歴史は繰り返すのだから、まさしくパンドラの匣なのだと思う。
人間は欲深いから、一度味をしめちゃうともう元には戻りづらいのですよね。
全体を通しても、チャプターで区切っても、人類の業の深さが描かれています。
ジャンルでいうと、「SFサイコスリラー」みたいな感じでしょうか。
近い将来、こんな事があってもおかしくないかもと思えます。なにせ構成と脚本が秀逸なので小説や洋画(もしくは海外ドラマ)が好きな人は楽しめそうだなーと。
ゲーム性。
このゲームを評価する上で重要になってくるのがやはりQTE(クイックタイムイベント)でしょうね。
僕の大好きなMGSシリーズでもよくありますが、これ、焦るんですよね…。
焦ってる状態でのコマンド入力ですから失敗するとすっげームカつきますw
しかしこのBeyondでは難易度が選べます。
「プロゲーマー」と「カジュアルゲーマー」の二種類。(カジュアルゲーマーって言葉、ムカつきますよねw)
カジュアルゲーマーモードではQTEでも入力する方向が表示されたり、エイデンの操作が簡易的だったりするので、純粋にストーリーだけ追いたい人はカジュアルゲーマーモードで十分楽しめるかと思います。や、でも「ゲーム」として考えると少し物足りないかも…。
そこが論点なんですよね。プロゲーマーモードであったとしても、ゲームとして楽しいか?と聞かれると「うーん」かもなって。
だからやはり多くのレビューの様に「プレイできる映画」として取り組むと良いと思います。意識的には。
よーしパパ今日はゲームするぞー!ってテンションだと人によっては退屈なのかも。僕はそのテンションでやりきりましたけどねw
多くの選択肢を実際に自分で選べる楽しさ、それがきちんと内容に反映する楽しさ。
そこがただ見ているだけの映画とは大きく違う部分です。
だから僕は、ゲームでも映画でもない、新しい何かだと考えながらプレイしていました。
そう考えるとすっごい画期的なんですよこのシステムって。新しい。
ゲームっぽく出来るとこはゲームっぽくして、重要なカットシーンでは思いっきり映画っぽくしちゃうことが出来る。(MGSシリーズ…特に4はそういう面ありますけどね)
それでいて、このゲームには「ゲームオーバー」がありません。だからQTEに失敗したとしても、失敗した場合の物語が進みます。ゲームオーバーがあるゲームと比べると、気負いは少ないですよね。
オープンワールドでどこへでも行けるし何しても良いって言われると何も出来ないそんな「自由度」よりも、この作品のようなどう受け答えするか、どう行動するかを選べる「自由度」の方が僕には合っている気がします。笑
まとめ。
そんなわけで。とても新しい感覚、刺激を得られました。
とにかくもうジョディが可愛くて、でもとても可愛そうで…。ストーリーの流れというよりも、「ジョディ、幸せになれ…!!」という一心でプレイしてたように思います。笑
あるチャプターにてジョディの恋路を邪魔するかしないか選べる場面があるのですが、そこではなんっっっっっにも邪魔しませんでしたw「いいじゃないか…幸せな気持ちにさせてあげようよ…」なんて思いながらw
いつもとはちょっと違ったゲームをしたい時にはオススメしたいゲームですねー。
内容の濃い作品なので(台本は2000ページあったとか)、プレイ後色々と語りたくなりますよ。でも相手もプレイしてないととても膨大な話になるので難しいですw
もしこれを読んでプレイされた方がおられましたら、是非とも語りましょうw
PS4でフルHDバージョンが出てたりもしてます。これでの映像も観てみたい…。
あ、あと、ジョディ役のエレン・ペイジのファンになりそうです。
彼女が出演してる映画も観てみたいなぁ。
この制作チームの前作「HEAVY RAIN」も評価高いのでそのうちプレイしてみようと思います。
では最後に。
いや〜、ゲームって本当にいいモノですねぇ〜。(これ言うとすげー簡単に終われて便利やw)