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音楽の事をあんな視点、こんな視点から綴ります。

2017年上半期によく聴いてたもの。

個人的に一年を「前編」と「後編」で区切っているタイプである。

それは自分の誕生日が6月の最後の週にある、ということも要因のひとつかもしれないけれど。

元旦になんとなくその一年のイメージをし、それから半年経った7月の頭にイメージの調整をする、という感じ。ちなみにこのイメージがきちんと具現化出来たケースは少ない。難しい。簡単じゃないことです。悔しいけれど。

 

そんな中でも、音楽はやはりすぐそばにありました。

今年も主に車の中で聴くことが多かったと思う。車内でのリスニングは決してその音楽をきちんと聴くことには適していないのかもしれない。音の定位(左と右)や奥行きなどは掴みづらいし、街中はノイズばかりだし。

しかし、その時の環境や環境音と共に聴くのが音楽でもあると思う。

BOOM BOOM SATELLITESの最後の新譜が発売された後に、ファンの方が中野さん宛に書いたツイートと、それに対しての中野さんの返信が強く記憶に残っている。

ヘッドホンやイヤホンで聴いてこそ「音楽」だとずっと思っていたけど、それはちょっと違う。例えヘッドホン、イヤホンで音の細かな所まで聴き込んでいたとしても、聴いている自分には「状況」があるはず。どんな場所で聴いているのか、何時に聴いているのか、精神状態はどうか…等。

そんなすべてがあってこそ音楽は身体と心に染み込むものなのでしょう。

 

だから、その時自分がいちばん自然な形で聴ける環境がいちばん自分に適した音楽の聴き方なのだと思う。

その環境さえ整っていれば、高いイヤホンやオーディオ機器なんていらないのかもしれない。もちろん、良い音で聴くに越したことはないけどね。

最近そんなことを思います。

 

では、なんとなく、月毎にまとめていこうと思う。この月はこれ聴いてたなぁって感じで思い出しながら。

1月。

1月は昨月…つまり2016年の12月に観た対バンライブの影響でAwesome City Clubを良く聴いていたと思う。

masacla.hatenablog.com

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こういうブラックミュージックの影響を受けた音楽が最近とても心地よい。

ACCはそれをあくまで日本の音楽としてアウトプットしている。つまり、キャッチーである。そのセンスがとても秀逸だと思う。もちろん策略な部分もあるだろうけど。

僕はその策略にまんまと乗ってしまっているし、乗って良かったとすら思っている。笑

骨太なロックンロールが好きなアニキたちにはラリアットを喰らってしまいそうだけど、音楽に「可愛さ」という要素はあっていいなぁと思う。それがACCの様に女性メンバー(女性ボーカル)という意味なのか、「雰囲気」なのかというのはうまくまとまらないけれど。

でも例えばカート・コバーンにも可愛さはあったのだと思う。シド・ヴィシャスにも、フレディ・マーキュリーにも。

男が出す可愛さは、ずるい。

…話がそれてしまったけど、とにかくACCはいいバンドだと思う。PORINちゃんかわいい。atagiさん素敵。yukieちゃんも可愛い。女性ドラマーってなんだか萌えますよね。僕だけでしょうか。

 

2月。

2月に届いた星野源の「YELLOW MAGAZINE」というファンブックに付属しているCDに、昨年夏に彼がDJを務めるオールナイトニッポンで企画されたスタジオライブ音源が収録されていた。

それはいつも聴いている音源とはまた違うアレンジが施されていて、とても楽しい内容であった。なので僕は数人にこのCDをススメたが、皆既に所持していた。星野源人気、どんだけだよ、と思わずには居られなかった。

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そしてこの頃にもう一つよく聴いていたのが「米津玄師」である。

それまでは彼独特の不協和音感、ごちゃごちゃ感が肌に合わなかった。ボーカルもクセが強い方だし。

が、「Bremen」というアルバムは違った。

このアルバムは恐ろしいほど名盤だと思う。

Bremen

Bremen

 

実はこの時期からこのアルバムの全曲レビューを書いているのだけど、まだ書き終えることが出来ない。笑

同時期に聴いた「Loser」にもハマった。一時期延々とリピートしていた。

かっこよすぎるね。 

LOSER/ナンバーナイン

LOSER/ナンバーナイン

 

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米津玄師についてはそのうちきちんと記事を書きたいと思う。

 

3月。

これは記事にもしたが、レキシをよく聴いていた。

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「KATOKU」という新曲の、80年代オマージュには笑わせてもらった。これだけ80年代なのに、きちんと新しさもある。池ちゃん天才か、と思わずにはいられませんね。

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メタルギアソリッド5」という僕の大好きなゲームの舞台が丁度80年代で、いくつかの名曲を実際にゲーム内で聴くことが出来るのだけど、その中にひっそりとこの「KATOKU」も混ぜて欲しいですね。あまり違和感がなさそう。

 

…いや、あるか。笑

 

4月。

この頃、水曜日のカンパネラの「一休さん」をアホみたいにリピートしていた。

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SUPERMAN (CD版)
 

 

水曜日のカンパネラの曲は中田ヤスタカ氏が作る音楽とはまた違った中毒性がある。捻くれている、と思う。コムアイという看板娘の貢献ももちろん大きいのだけど、冷静にトラックを聴いているととても硬派だと思う。

最近新譜を出した大沢伸一、もといMONDO GROSSOの新曲を聴いて似ているものを感じましたね。実際、水曜日のカンパネラの音楽担当であるケンモチ氏はMONDO GROSSOに強く影響を受けているそうな。

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何とも言えないこのシティ感。最高ですね。あと満島ひかり最高。ほんと好き。

 

あとは、この頃よく落語を聴いていました。

柳家喬太郎師匠の「錦木検校」という噺がとても好きであった。泣ける。

柳家喬太郎 名演集2 金明竹/錦木検校

柳家喬太郎 名演集2 金明竹/錦木検校

 

 

5月。

5月は記事にもしましたが、ART-SCHOOLですね。

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聴いていて、やはり「その指で」という曲が狂おしいほど好きだなと思った。

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こんな曲を書きたい。なんだこれ。なんて言えばいいんだろう。うまく言葉に出来ないけど、本当に好きだ。

まるでシューゲイズの様にごうんごうんとかき鳴らしている初期の曲も好きだけど、こういう雰囲気たっぷりの音像も良い。アートスクールの魅力はむしろそっちなのかなぁとさえ思う。

リッキーのボーカルはとても不安定なのでアルバムによっては酷い時もあるのだけど、その不安定ささえもアートスクールなのかなって思います。

なんだか小奇麗に、ずっしりと安定してしまうと、もうそれはアートスクールでは無くなってしまうのかもしれない。

僕はこのバンドの危うくて、儚げで、まるで今にも消滅してしまいそうな、そんなギリギリのバランスがとても好きだ。

 

6月。

先月ですね。

これはもう鬼束ちひろGRAPEVINEになると思う。

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鬼束ちひろへの愛情はこの記事で散々書いたので割愛。

ちなみに、今も良く聴いてます。

 

で、バイン。

バインはほんとうにかっこいい。

しかしそのかっこよさを僕なんかが文章にするとなんだかとても陳腐になってしまう。

まだすべての作品を聴き込めていないため、知ったようにバイン論を語ることは出来ないのだけど、それでもとにかく好きだし、バンドの生き様に惚れている。

その時その時で自分たちのテンションに合った音楽を追求・発表し、過去の曲を演奏させると、当時よりもものすごく良い演奏をする。

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(↑サムネはアレだけど、きちんと観られます)

このスタジオライブ、すごすぎる。原曲を本人たちが越えている。この貫禄。脱帽である。

7月に入ったけど、未だにずっとバインを聴いてる。バインしか聴いてないと言っても良い。すっかり虜である。

昨夜、田中氏と高野氏のユニットであるPermanentsのスタジオライブ映像を観て、衝撃を受けた。なんだこれは。格好が良すぎる。

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つーかEpiphoneのcasinoってこんなにかっこいいギターだったっけって思いました。なにこれ。妖艶。妖艶じゃ!!

 

まとめ。

今現在、バインの事で頭がいっぱいなので他のこと考えられないんだけど、この他にもぼちぼち色々聴いてます。

プライムミュージックで知ったThis Town Needs Gunsというバンドもとても良かった。

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なんじゃこのギターは。ほんと、なんじゃ。。

あ、あとノラ・ジョーンズも良く聴いていた。ノラ・ジョーンズはとても良いね。

 

あと大橋トリオに完全にハマった。これは6月頃だと思う。

「バームクーヘン」と「HONEY」という曲がとても好きだ。

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このライブ映像がまたとてもいい。バンドメンバーの豪華さも、良い。

しかしこの曲の最後の転調の音を掴むのが難しい。よくこんなにスムーズに歌えるなぁと思う。笑

 

同じソロミュージシャンとして、大橋トリオには憧れる。いいなぁ、いいなぁって思う。ライブではピアノとアコギとベースを持ち替えて弾き語る。英語歌詞も歌うしね。すごいミュージシャンだなぁ。

 

そんなこんなで。

以上、上半期によく聴いてたもののまとめでありました。