ヤクルトレディーとピザの配達員。
どうでもよいのだけど。
昨日、帰宅中に見た光景。
ピザ配達の原付とヤクルト配達の原付が、たまたまなのか、縦走していった。ツーリングしてるみたいに。
※ここからただの妄想。
ピザの配達先とヤクルトの配達先がこれまたたまたま同じで、ピザとヤクルトを同じ家に同時にお届けすることになる。
ピザの配達員は福祉系の専門学校に通う男の子。
地元にある学校なので特別大きな出費が月々にあるわけではないが、「携帯代くらい自分で払え」という親の主張に抗えずに始めた初めてのバイト先がピザの配達員。
僅かながらも自分が稼いだお金で友達と遊んだり、欲しいゲームを買ったりして過ごしている。
一方、ヤクルトの配達員は38歳くらいの人妻。結婚10年目。
残念ながら今まで子宝に恵まれず、不妊治療を試していたりもするが現在はサボりがち。
夫の拙い稼ぎだけでは生活費が回らずにパートに出ている状況。
最近では家庭内での会話も事務的なものしか無く、時々死にたくなってしまう。
「あ、なんか、一緒でしたね。」
と、はにかみながらピザの配達員君は言う。
彼の顔は程よく整っていて、異性にも同性にも別段不快感を与えるようなものではない。むしろ好感を持たれるタイプだ。
ヤクルトの配達員である彼女は、日々の疲れから、やややつれ気味ではあるが目鼻立ちがくっきりとしており、「美人」という枠の中に入るルックスである。
「そう、ですね」
と、彼女も照れながら返す。
「この辺を回っているんですか?」
ピザの配達員君は続けて言う。
「そうです、週に2回ほど。」
ヤクルトの配達員さんは応える。
それからも、月に数度、原付同士ですれ違ったり、地元のイオンでバッタリ会ったりと「たまたま」が続いた。
そんな生活が半年ほど続くと、不思議とお互いに興味が沸いてしまう。意識し合ってしまうのだ。
やがて2人は1度お茶でも、という流れになった。どちらかが誘った訳ではなく、それはとても自然な成り行きのようだった。
コーヒーを飲みながら話していると、男の方も女の方も、お互いを欲しているのが分かった。
そして、そこから先の事も。
「ああ、奥さんのサラミが…」
「まぁ、あなたのヤクルトが…」
いや下ネタ!!!!!!!
おわり。
ピザとヤクルトに謝ります、ごめんなさいでした。