おじさんたちから勧められた音楽。
音楽をしていると不思議とおじさんに可愛がられたりします。(w
「お!◯◯のギターじゃん!」とか「◯◯聴いたことある?」みたいな。
多分僕も歳を取ると若い子にあれこれ言いたくなっちゃうタイプだとは思うんですけどねw
音楽は世代を超えて愛されているものだし、ジャンルだって言わば数珠つなぎの様なものだから、ついつい「◯◯聴いた方がいいよ!」なんて言ってしまうのでしょうね。
そんな、おじさん達からオススメされた、プッシュされた、レコメンドされたw、音楽を紹介します。やっぱおじさんは良い音楽知ってるんですよねぇ〜。
長渕剛とフォークソング。
Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 (通常盤)
- アーティスト: 長渕剛
- 出版社/メーカー: EMI Records
- 発売日: 2014/07/02
- メディア: CD
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自分の周りの一番身近なおじさんといえば、「父」でしょう。
父はフォークソング全盛期に青春時代を過ごした世代のおじさんです。
中でも長渕剛を敬愛し、ファンクラブにも入会しているほどの剛フリークです。
父もギターを弾くのですが、スリーフィンガーなどのフォークソング技術は僕も敵いませんw理論や難しいコードとかは知らないけれど、フォークソングに関しては凄いんですよ。
僕の音楽仲間である田端悠氏が昔言っていました。
「ギター弾けるようになりたいならとりあえずフォークソング100曲コピーしろ」と。(もうちょっと柔らかい言い方だったけどw)
僕はこれを名言だと捉えていて、フォークソングには音楽の知識やギターの技術が詰まっています。きちんとコードを鳴らして、ピックで弾いたり指で弾いたり。
エレキギターでジャーン!!って鳴らしたいのも分かりますが、フォークギターから入ると感覚的に長調と短調の違いも分かるし、いろいろな面でオススメです。(あ、オススメしちゃってるしw)
だからここに関しては僕のルーツなんですよね。子供の頃から父の運転する車の中には長渕剛が流れていたし、多くのフォークソング特集番組なんてのも観ましたし。
親の音楽の趣味ってどうしても子供に影響与えますからね〜。仮に僕の子供が出来た場合どんなルーツを持った子供になるんだろう…w
エリック・クラプトン/Unplugged
アンプラグド~アコ-スティック・クラプトン DELUXE 2CD+DVD
- アーティスト: エリック・クラプトン
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: CD
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これを教えてくれたのは専門学校時代の学院長だったかなぁ。
言わずと知れた大名盤ですね。もう説明不要ってレベルなんですけども…
クラプトンはそのギターテクニックがフォーカスされがちですが、僕は作曲センスやボーカルも好きです。このアルバムからは多くのことを学びましたし、学んでいる途中でもあります。
ブルースギターもロックギターもポップスギターもここにはあって、非常にバラエティに富んだ作品だと思います。あとシブい。
これはクラプトンが47歳の時の作品なのですが、僕も同じ年齢になった時に負けないような演奏が出来るようになっていたいですね…。永遠の目標であり、師匠のようなアルバム。ふとした時に聴きたくなって「はぁ…すぎょい…」と感嘆を漏らしてしまう、そんなアルバム。映像で観ても良いんだコレが。
サラ・マクラクラン
これも学院長から。僕のオリジナル曲を聴いて、「これは聴いとけ」みたいな感じでCDを貸してくれました。
サラ・マクラクランの一番の魅力はその声質でしょうか。ほどよくウィスパーで消え入りそうな声。でも時には力強く訴えるようなボーカル。一瞬で虜になりました。
そして学院長がオススメしていたポイントは「リップノイズ」。
リップノイズとは、歌を歌う時に唇が「んぱっ」と微かに鳴るあの音のことです。これがとても気持ちいいのだと。そのコンプのかけ具合が良いのだと。
これはもはや"音フェチ"に近い感覚だと思うのですが、意識して聴くと確かに気持ちがいい。上手く形容出来ませんが、なんでしょう…レコードを鳴らした時の「サーー」というあのノイズに近い気持ちよさ…とでも言えばいいのか…。
シンプルにBGMとして聴いても抜群に良いし、音楽的魅力に注意して聴いても沢山の旨味があるアーティストですね。
YMO/BGM
- アーティスト: YELLOW MAGIC ORCHESTRA
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2003/01/22
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 169回
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楽器店で働いていた時の上司に勧められたもの。
その時僕が知っている電子音楽といえばDaft Punkくらいなもので、テクノのルーツはあまり知らなかった。(YMOの存在、メンバーは流石に知ってはいたけれど。)
しかしSolid State Survivorをススメないあたり、通ですよねw本当のファンな感じがしますw
サイモン&ガーファンクル
- アーティスト: サイモン&ガーファンクル,ポール・サイモン
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2003/12/17
- メディア: CD
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「サイモン&ガーファンクルは知っとるよね?」と専門学校時代大変お世話になった先生にある日尋ねられ、「いや、名前しか…」と応えると「え!サイモン&ガーファンクル知らんのや!え〜!知らんのや〜!」と言われました。
その数年後(すぐじゃないんかいw)、レンタルして来て聴きました。デュオの礎、フォークソングの礎というかね。ポピュラーソングクラシックスみたいな感じでじんわり響きます。たまに聴いては「ほーーん」という感じで終わっていくアルバム。w
Solas/アイリッシュ音楽
SUNNY SPELLS AND SCATTERED SHOWERS
- アーティスト: SOLAS
- 出版社/メーカー: Shanachie
- 発売日: 1997/01/01
- メディア: CD
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そんな、サイモン&ガーファンクルを教えてくれた先生はアイリッシュ音楽が好きな方で、ご自身もティンホイッスルというリコーダーの元となった笛を吹かれるミュージシャンであります。ギターも非常に素敵。淡々としたプレイだけど、物凄い安定感と安心感としたたかな熱を感じるギターを弾く方で…
って話逸れましたw
「いろいろ手伝って欲しいけ、これ聴いといて」と渡されたのがこのアルバム。
結果僕はこのアルバムにめちゃくちゃハマってしまい、「最高ですね!!!!」と感想を伝えると「お、おう」って感じになっちゃったくらい聴きましたw
余談ですが、僕ら世代のミュージシャンって不思議とみんなアイリッシュ音楽好きなんですよね〜。なぜなのでしょう…。みんな一回はアイリッシュ音楽に触れてる。不思議。
これも渡されました。Solasが女性ボーカルとインスト曲がメインなのに対してKilaは男性ボーカル曲がメインです。しかしこれも良い。異国の魅力。最高。
浜田省吾
The Best of Shogo Hamada vol.1
- アーティスト: 浜田省吾
- 出版社/メーカー: SE
- 発売日: 2006/08/09
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The Best of Shogo Hamada vol.2
- アーティスト: 浜田省吾
- 出版社/メーカー: SE
- 発売日: 2006/08/09
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最後に番外編。おばさんと呼ぶには大変失礼な、40代の綺麗な姉さまからプッシュされたのがハマショー。
アルバムを一気に10枚くらい渡されて、インポートだけしてしばらく放置していたのだけれど(一気に大量に借りると聴く気しませんよねw)、「家路」を聴いて感激しました。
今ではすっかりハマショーのモノマネなんてしちゃう系男子です(その言い方嫌いじゃねーのかよww)。
ハマショーは絶妙な場所にいらっしゃいますよね。フォークソングといえばフォークソングとも言えるし、ロックといえばロックでもあって。かっこいいです。サングラスが似合う大人になりたい。
おわりに
いや〜思い返せば色々あるものですね。忘れてるのもあるかもだけど。
美味しいものを食べた時に「ちょっとアレ食べてみて!」ってオススメしたくなりますよね。音楽も実はそういう部分があって、「それが好きならこれ絶対好きだよ!!」とか言いたくなるんですよねぇ。はた迷惑になっちゃうとしても。
でも聴いて損することって滅多に無いし、その時は理解できなくても数年後聴くとめちゃくちゃ良く聴こえたりするのが音楽で。そこが面白いんですよね。
だからススメる側になった時は長期的なスパンを考えとかないとなぁw貸してすぐに「どうだった?!」とか聴くのはあんまり良くないかもしれないw良かったら黙ってても向こうから感想言ってきますしね〜。
そんな感じで。
その人その人に合わせたススメ方の出来るおじさんになりたいなぁ〜。
おわり。