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音楽の事をあんな視点、こんな視点から綴ります。

旧声優版の大長編ドラえもんをいくつかオススメするから覚悟しろ。

夏休みに入りやがりましたね。クソが。

僕が小学生くらいの夏休みは、朝再放送していた「名探偵コナン」を観、与えられたご飯を食べ、10時頃になると友だちが遊びに来、そのままどこか遊びに行ったり家でゲームしたりしていました。(ラジオ体操どこ行ったw)

ま、でも基本的にはヒマでした。

宿題も怒られない程度にしてましたが、やはり好きでは無かったですし。

 

そんな真夏の日常の中で繰り返し観ていたのが「ドラえもん」でした。

昔懐かしのVHSに「雲の王国」「ドラビアンナイト」「夢幻三剣士」が録画されていて、その3本をひったすら観てました。そんな夏。

でも今では"夏休みの宿題"で得たものよりも、"ドラえもん"から得たもののほうが自分の中で大切なものになってます。

やっぱりドラえもんってね、子どもたちのヒーローなんですよ。かわいくて、たまに情けなくて、でもやる時はやって。

そんなドラえもんを演じるのが大山のぶ代さんですよね。そして大山のぶ代さんをはじめとする旧声優陣の方々。彼らが彩ったドラえもんの世界を僕はとても大切にしています。

新声優陣の方々を否定するわけではないけど、子供の頃に植え付けられた世界観とイメージは簡単には払拭出来ません。。(新声優陣に変わってからもう10年経つのですね…)

 

さて、そんな旧声優陣で制作された大長編映画はなんと25本もあります。

dora-movie.com

 

この25本は全て視聴済みです。と言っても子供の頃に観たまんまのもありますけどね。

その中から、本当にオススメしたい作品を厳選して紹介させてくださいよぉ〜!

 

①「雲の王国」 

 

先述しましたが、夏休みにひたすら観てた作品のひとつ。

映画シリーズの第13作品目です。

もうね、雲の王国はストーリーが素晴らしい。

まずちょっとあらすじを読んでみましょうか。

雲の上には本当に天国があると信じてそれを馬鹿にされたのび太に、ドラえもんは雲の上に自分たちで天国(理想の王国)を作ろうと提案する。

紆余曲折があったものの、仲間たちの協力を得て雲の王国はついに完成。しかし、王国で遊んでいる途中偶然に、本当に天上人の住む雲の上の世界があることを発見する。自然に恵まれ絶滅動物が多数生息するその雲は、絶滅動物の保護地区だった。

そこの監察員パルパルに連れられ、施設に移動する5人。友好的に見えたパルパルだが、天上界では「動植物と地上人をあらかじめ天上界に避難させ、大洪水で地上文明を洗い流して破壊する」という恐ろしい方策「ノア計画」が実行されようとしていた。 

 まずね、ドラえもんの映画って、なんだろうな…例えばのび太ジャイアンにいじめられて「ドラえもーーーーん!!!」って叫ぶところから始まるんですよ。大体。「ドラえもーーーーん!」でオープニング曲、みたいな。

でも雲の王国は一味違います。

全然知らないどこかの島にいる原住民のようなキャラが突然の豪雨で海へ流されてしまうのが冒頭です。雨に打たれる島の画のままのび太の声で「ドラえもーーーーん!!」って急に叫びが入りますwそしてオープニング。「ドラえもーーーーん!」が脈絡なさすぎてwオープニングきっかけでしかない「ドラえもーーーーん!」は非常に珍しい。

 

でもそれくらい"物語"に重きを置いた作品だと思うんですよね。

大長編では珍しく通常回からのキャラが出演していたりもします。「君はあの時の!」とか言うんですけど、知らない人も多かっただろうな…。もちろんわかりやすく通常回の映像インサートしてくれたり、説明してくれたりはしてますけどね。そしてそのキャラたちが非常に良い。魅力的。

そしてなによりドラえもんの役回りですよ。あることがあってちょっと壊れちゃうんです、ドラえもん。目が☆になっちゃったり、「ギギーガガー」とかしか喋れなくなっちゃったり。

このねー、壊れたドラえもんが非常に可愛い。物語的には全然可愛くないのだけど、それでも可愛さがすごい。「グーギーギガーガーガーガー」って言うシーンがあるのですけど、そこは姉とよく真似していました。っていうか今でもたまにしますw

そしてラストのドラえもんの行動。。あれは泣ける。胸が痛くなる。

 

伏線の張り方、回収も上手いし、展開もアツい。

ドラえもんの映画なら何が好き?」と聞かれたら迷わず「雲の王国!」と言っちゃうくらい好きな作品です。そしてエンディング曲も良い。

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映画ドラえもんと言えば武田鉄矢さんの歌ですよねぇ。。

 

②「創世日記」 

映画ドラえもん のび太の創世日記 [DVD]

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 映画シリーズ第16作。あらすじを読もうね。

夏休みの自由研究に行き詰まっていたのび太たちは、ドラえもんひみつ道具「創世セット」で新たな宇宙を作り、地球型惑星の歴史を観察することになった。

新地球に誕生した人類の中には、のび太によく似た人間もいた。のび太は自分に似た人間たちについ肩入れし、その世界の神様となって彼らに力を貸してゆく。そして現代に近い時代、のび太に似た野美のび秀は南極の大洞窟探検に出発する。そして彼らが目にしたものは、なんと地球の中の空洞に広がる、昆虫人による大文明だった。

昆虫人らは、この新地球では昆虫が進化するはずが、のび太が意図的に人類を進化させたため、昆虫は地底に隠れ住んでいた、と主張する。昆虫人たちは地上へ進出し、地上世界を取り戻そうとしていた。

まずね、自分だけの宇宙を作るってのがやばい。子供心くすぐられまくる。

藤子先生のこういう発想力と物語の構成力には脱帽しても足りないくらい脱帽(?)。

やがて文明が芽生え始める地球上の歴史を神(創世主)の立場として疑似体験出来るのが興味深いですよね。この「創世セット」欲しかったなぁ。ねるねるねるね的な作り方なんすよ、宇宙。1液2液を足してビッグバン!みたいな。

そういう設定が秀逸。考えようによっちゃ、ちょっと怖いけどね。

新しく宇宙を作っても結局人類は同じような道順を辿るのか…っていう哲学的思想もあるし、人類以外の知的生命体というのも面白い。手塚作品を髣髴とさせますね。

まぁでもドラえもんが買えるレベルの未来道具だから(w)ある程度学習教具的な部分あるのかなーとか。のび太のような子供をターゲットとした商品なのかなーと。

でもこれ使いようによっちゃめちゃくちゃ出来ますよね…。

そんな、深く奥行きのある作品です。

③「宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)」 

これもVHSがリアルに擦り切れるほど観ました。映画シリーズ第6作。

はいあらすじドン!

スネ夫の趣味で特撮映画を作っていたのび太たちは、ピリカ星から来たという親指ほどの小さな少年パピと知り合い、友達になる。そんな彼らの前に突然クジラのような形の宇宙戦艦が現れ、映画の舞台装置を熱線攻撃で破壊して去って行った。

実はパピはピリカ星から亡命してきた大統領で、独裁者ギルモアの手に落ちたピリカ星の情報機関PCIA(ピシア)が地球までパピを追ってきたのだ。パピを守ることを約束するドラえもんたちだが、しずかを人質に取られた上、ドラえもんたちが「スモールライト」で小さくなっている間にスモールライトを奪われてしまった。ドラえもんたちに迷惑をかけまいと、パピはしずかの身柄と引き換えに自ら投降し、PCIA長官ドラコルルの手に落ちてしまう。

ドラえもんたちはスネ夫の作ったラジコン戦車を武器に、スモールライトを取り戻しパピを救い出すため、パピの愛犬ロコロコの案内のもとピリカ星へ向かうのだった。

キャラ、ストーリー…語りたい部分は色々とあるのですけど、この作品の最も推したい部分は何と言っても"歌"です。

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名曲過ぎます。ほんとに「どうして大人になるんだろう」「いつごろ大人になるんだろう」と考えたものです。

個人的に魅力的なのはストーリーよりもキャラですね。パピちゃんかわいい。パピちゃんの愛犬ロコロコもバカかわいい。

ラストの展開は今となれば強引というかご都合主義かなぁとも思いますけど、そんな勧善懲悪もドラえもんらしくていいですね。あとこれはスネオがかっこいい。胸熱展開ありますよ。

あと男の子的にはしずかちゃんの入浴シーンがね。ありますよ。ポロリもあるよ!

④「海底鬼岩城」

シリーズ4作目。はいあらすじ。(←w)

夏休み、大西洋で金塊を積んでいた沈没船発見のニュースが流れる中、物語はのび太としずかが山へ、ジャイアンスネ夫が海へキャンプに行きたいと議論するところから始まる[1]。結局海に行きながら山に登ろうじゃないかというドラえもんの提案で海底山へ行くこととなる。海底山キャンプに出かけたのび太たちは、そこで海底人のエルたちに出会った。

そしてのび太たちは、海底火山の活動の影響で、数千年前に滅亡した海底国家アトランティスに残された自動報復装置ポセイドンが活動を再開したことを知る。ポセイドンによって鬼角弾が発射されれば海底ばかりか全地球上に甚大な被害が及び全ての生物が死に絶えてしまうという。

のび太たちは鬼角弾の発射を阻止するため、アトランティスのあるバミューダ海域へ向かう。

海底鬼岩城は泣ける作品のひとつですね。感動です。 まさかアイツが、そんな…っていうね。

海底が舞台なのもロマンがあって好き。そういや、海底を舞台にした作品ってあんまり無いですよね〜。

とてもロマンがありつつ、かつちょっと不気味な雰囲気。バミューダトライアングルの話や海底火山などもありますし。やはり主に海底での話なので全体的に色調が暗めなイメージもあります。(そんなことないかもだけど)

海の中のプランクトン(って言葉もドラえもんから学んだなぁ)を使って色々な料理を作る装置、憧れました。よくよく考えると死ぬほどヘルシーですよね。たぶん。(死ぬほどヘルシーってすごい言葉w)

大好きな作品だけど、ちょっと切なくなるのであまり観られなかった作品。

同様に「鉄人兵団」も、ちょっと切ない。あの終わり方は好きだけどね。

 ⑤「魔界大冒険」

 「みよこさぁぁぁぁん!!」ですよ。これは好きやなぁ〜。

シリーズ5作目。あらすじをどうぞ。長いけどw

最近、のび太は何かとぼんやり空想に耽っている。それは魔法の世界に憧れていたからで、それを静香ドラえもんに打ち明ける。2人はまるで本気にしないが、のび太はその夢を諦めきれない。そんなのび太はふと、ドラえもんひみつ道具もしもボックス」で、魔法の世界を実現させることにした。

しかし、そのもしもボックスで実現した「魔法の世界」は、のび太が期待していたような、魔法で何でも解決できる世界とは程遠く、魔法を学ぶために学校に通わねばならず、魔法の絨毯に乗るには難しい免許と高額の絨毯が必要となるような、いわば文明の礎が科学から魔法にそっくりそのまま摺り替わっただけの代物だった。結局、現実世界と変わらずこっちの世界でも落ちこぼれてしまったのび太は、すっかり落胆する。

だが、この世界でもジャイアンスネ夫に馬鹿にされると、せめて簡単な魔法の1つでも覚えてから元の世界に戻そうと意気込む。ドラえもんもそんなのび太の心意気を買って必死に応援するがその矢先に地震が2人、そしてちょうど彼らの元を訪ねていた静香を襲った。静香によれば頻発する地震は魔界接近説という、ある魔学博士の仮説と関係しているというのだ。

ちょっと長過ぎるので後半割愛w

もしもボックス」で「もしも魔法が使える世界になったら」という架空の世界、パラレルワールドが舞台。

これはストーリー展開が非常に秀逸。伏線回収が見事です。一旦終わったとみせかけて…?っていう演出も良い。おお〜!ってなる。

ひみつ道具も沢山出て来ますしね。子供も大人も楽しめる作品だと思います。

 

あと途中、絶望感があったりするんですよ。どうなんねんこれ…っていう。

そういう緊張感を感じられることって大事だと思うんですよね。しかも「ドラえもん」という作品は「いやアレ使えば解決じゃん」っていう突っ込みどころがあったりもするのだけど、これは無かったように記憶してます。

大人になっても数年に一度ハッ!と思い出して衝動的に観たくなる作品。

おわりに。

他にも好きな作品あるのですけど、とりあえず今回は5作をご紹介致しました。

レトロゲーム好きにはちょっとたまらない「パラレル西遊記」や地底が舞台の「竜の騎士」、畳の裏の世界「宇宙開拓史」、雲の王国と一緒のVHSに入ってた「夢幻三剣士」と「ドラビアンナイト」…。あー!「日本誕生」もあるやんけ!!

う〜ん話し足りないw

 

お子様がいるご家庭、もしくは子供の頃に観たまんま観ていない方は涼しくなってくる夏の宵に観てみてはいかがかしら〜!

 

ところで。

僕はどうして大人になったんでしょうね…。。。

そして、いつごろ大人になったのでしょう…。。。

(もしかして:まだ子供)