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音楽の事をあんな視点、こんな視点から綴ります。

【歌詞考察】001:宇多田ヒカル/花束を君に

 

 

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 今朝から何故か宇多田ヒカルさんの「花束を君に」が頭から離れなくて、その曲の良さにひたすら感動していたのですが、聴いているうちに歌詞もとても深い世界になっていることに気づき、上記の様なツイートをしました。

それで、よくよく思い返せば僕「歌詞の考察」って好きなんですよ。

小学生の頃から「国語」の授業が好きで、「そんなもん知らねーよ!」ってよく揶揄される「この時の作者の気持ちを答えなさい」って問いも、想像が膨らんで僕は好きでしたw

 

そういうわけで、今日からマイペースに歌詞考察をしていきたく存じます。

選ぶ曲は自分の好みになりそうですが、もし「この歌詞考察してみて〜」ってのがあればそういうのもしてみたいです!ぜひ!

では記念すべき一回目は「考察をしたい!」と思うきっかけになった宇多田ヒカルさんの「花束を君に」です。

※この考察は僕個人の勝手な妄想、想像を大いに含みます。その点をあらかじめご了承くださいませ!

※加えて、歌詞の掲載は昨今とても厳しいので、出来るだけ少なく書きます。

 

では、まずは肝心の歌詞を読んでみましょう。

www.utadahikaru.jp

 僕ね、そのタイトルと曲調から勝手に「明るい曲」だって思ってたんですよ、これ。

でも、どうもそうじゃないようです。

 

話しやすいので結論から言います。この曲は、「亡き母に捧げる曲」なのだと思っています。

 

冒頭の「メイクしない君が〜」というリアルな風景から「始まりと終わりの狭間」で「約束」した、という少し抽象的な表現を経て、まず一回目のサビに入ります。

はじめ全体を通して読んだ印象は「別れの曲っぽいな〜」という感想でした。

ただ、「メイク」という言葉が気にかかってて。男性は基本メイクしませんから。

ま、まぁ…する人もいますけどね。笑

ここは素直に君」=「女性」であると読んで良いのだと思います。

じゃあその女性とは。

宇多田ヒカルさんの母である藤圭子さんだと考えられます。

彼女の訃報は世間でも大きくニュースになりましたね…。

だからと言って「亡き母に捧げる曲」として読むのはあまりにも安直なのかも知れませんが、そう読むととても胸に来るんです。グッと来ます。

 

「家族・親族との別れ」というものに僕はまだ1回しか巡り合っていませんが、その時に流す「涙」や悲しい「気持ち」は、まさしく「涙色の花束」という表現と符号するのです。

亡くなってしまうことはとても悲しい。だけど悲しいだけじゃないですよね。

どこか「おつかれさま…。」という気持ちにもなります。

その人が例えば病気を患っていたりすると、なおさら。

悲しいけれど、溢れてくるのは楽しかった時の記憶だったり、笑顔や楽しそうにしている一瞬の映像だったり、優しい言葉だったり。

そういう記憶と悲しさと寂しさ…そんな色々が交わって、まさしく「涙色」の心模様になります。

亡くなってしまった瞬間の場所に、僕たちはいつまでもいられない。

悲しくても、進んでいかなくちゃいけない。

でも決して忘れないでいるために、「花束」を贈るのです。

今までと、これからの為にも。

 

そんな風に読むと、歌詞がとても切なげに、だけどとても煌めいて見えてきます。

僕が特に好きな部分は、「両手でも抱えきれない〜」の部分と「世界中が雨の日も〜」の部分。

たいへんシンプルな表現なのですが、シンプルだけに非常に胸に来ます。

こんなに切ないのに、メロディや編曲がとても爽やかで、なおさら切なくなります。

その辺のバランス感覚が秀逸ですよね。天才的です。

これで曲調まで暗かったら何度も何度も聴けないかも…(特に朝ドラの主題歌ですから毎朝聴くことになりますもんねw)。

 

そういうわけで。

この曲は僕の中で切なくもどこか温かい、ホロリと泣いてしまいそうな曲となりました。

が、もちろんこの考察がすべてではありませんし、そうだと決めつけているわけでもありません。重ね重ね、その辺は分かって頂きたく…(ファンの方に「勝手なこと書くな!」とか言われそうで怖いのですw)

 

僕自身、歌詞を書く立場でもあるのでいつも思っているのですが、「歌詞の考察」というのは極論、自分が納得出来れば良いと考えています。明確に「これはこうでこうで」って説明されても、ね。広がりがありませんし。

聴く人、読む人がそれぞれ考え、答えを見つけていいのだと思います。

不思議と時間が経つに連れて、解釈が変わることや意味が分かることもありますしね〜。

「歌詞」という文化の、そういうところが好きです。

 

では今回はこの辺で。宇多田ヒカルさんの「花束を君に」の考察でした〜!

次はどの曲にしようかなー。