「HIRAMEKI」全曲解説②
今回は4曲目の「BEACH」から解説していきます。
なんのこっちゃ?という方は前回の解説からお読み下さいませ〜!
④「BEACH」
このアルバムはその名の通り「その場の閃き」が大事です。
逆に言えば、「その場で閃かなかったら」、「何」も生まれません。
そこで僕が良く使用?利用?したのが、
「目に映る景色の中にネタを探す」という行為です。
3曲目、Fake Green〜も目の前にフェイクグリーン(人工的な観葉植物)があったのでそのタイトルが付けられました。
同じようにこの「BEACH」も壁に飾ってあるセリアで買ったウッドボードにその文字を見つけたので曲にしました。
(全然関係無いですけど、セリアにあるアイテムはとてもオシャレなので好きです。
↓こういうの。)
話を戻して。笑
今回この音源には「ナイロン弦」を張ったアコースティックギターが登場します。
普通「アコギ」といえばスチール弦、つまり鉄の弦なのですが、古くからあるクラシックギターには「ナイロン弦」が張られています。
今回収録されているギターにはDADDARIO(ダダリオ)というブランドの「EJ33」という弦を使用しています。
詳しい話になってしまいますけども、「ナイロン弦」っちゅうのは本来クラシックギター専用のものなのですが、このEJ33はアコースティックギターに張れるように少し加工をしてくれてるものなのです。
このね、なんとも言えない柔らかくて温かい音がいいですよね。
こういう風に「クラシック曲」ではなく「ポップス」にナイロン弦を使用した曲で好きな曲は多数ありますが、僕は真っ先にクラムボンの「波よせて」が思い浮かびます。
(イントロからメインで流れているポンポンポンポン♪っていうリフがそうです。
他にもポルノグラフィティの「サウダージ」でも使用されていますね。ほんとに色々あります)
楽曲そのものの話をすると、砂浜という言葉が持つ「楽しくて明るい」イメージでなく、「切なくて寂しい」雰囲気を表現出来たらな、と思って制作しました。
歩いてきた足あとも、思い出も、最後は波に消えて誰も知らない出来事になってしまう…という曲ですたい。切ないね〜。
⑤「ASH」
「オレ、韻が踏みてえよぅ!韻を踏ませてくれよぅ!!」…って曲です。
あとは、「シャウトしてぇよう!叫ばせてくれよぅ!」って曲ですね。
こういう爆発?してる曲は普段あまり書かないので楽しかったですね。
近所迷惑じゃないかしら…と少しビビりながらも叫びましたww
いやーでもこの曲は難しかった!何度も挫けそうになりながらレコーディング作業をしていました。叫んでたテンションが10とすると、作業は2とか3くらいのテンションで行うので「なんだこいつうるせぇな…」とか「なんだよこのテンション…」と何度も思いました。…が、仕上がりがなるべくその衝動を失わないようにはしましたね。
ちなみにタイトルは「ハイになる」事によって「灰になる」…という使い古された意味が込められていますw
⑥「ユニオンジャック」
「ASH」で上がったテンションがこんな曲を産んじゃいましたって曲です。笑
少しでも音楽が好きな人は一発で分かるでしょうが、60年代ライクな音を目指しました。
楽器にもちょっとだけこだわりがありまして、60年代の某天才4人組(恥ずかしくて名前を書けないw)がよく使っていた"リッケンバッカー"というギターがあります。
この曲のセンター(音の位置ですね)で鳴っているリフを弾いているのがこのリッケンバッカー…の、コピーモデルですw
それと、音の位置でいう右で鳴っているベースギター。これも某天才4人組の中のベーシストが使っていた"ヘフナー"というベースの音を意識しています。
そのタイトルが示す通り、イギリスの音楽、古き良きロックンロールをパロディちっくに仕上げた曲であります。
ただ、決してバカにしているわけでは無いということを十分理解した上でお聴き下さい…
むしろ尊敬していて、でもあの頃のような音楽はもう出来ない!というジレンマにも似た感情が爆発している曲です。
余談ですが、このタイトルも、部屋にあった「Admiral」というブランドのタグを見て付けました。そういうの、本当に多いんです。笑
…ということで、今回はここまで〜。
次回は7曲目「街」から解説していきまーす。
まだHIRAMKIを聴いてないよ!って方は↓からダウンロードしちゃってね!
次回はコチラ↓